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『僕らこうして公園で遊ぶ』
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ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
79. カフェイン中毒者 2014年4月9日 15:46:54 ID[rGxf4qc3]
番外編
「緊張するなぁ」
「うちのお父さんは優しいです。」
「でも、やっぱり自分の娘をあげるから……それとこれとは別だと思うなぁ」
「今から駆け落ちいますか?」
「どこにだい?」
「思い出いっぱいの公園ですよ」
「ホームレスじゃないか」
「ホームレス夫婦。テレビに出れるんじゃないんですか?」
「そんな有名人にはなりたくないよ」
「着きましたここです」
「緊張するなぁ…ふぅ」
「大丈夫ですよ。頑張って中小企業で働いて頑張ったんですから」
「そうだね」
「まぁその頃私を放置してましたけどね」
「君は本当に寂しがり屋さんだね」
「只今絶賛開店中ですよ」
「もう一人にしないさ」
「ドラマみたいな台詞肉声で初めて肉声で聴きました」
「僕も初めてこの台詞を言って、その反応する女の子を見たよ」
ガチャッ
「ただいま」
「あら、お父さん来たわよ♪」
「お邪魔します。春さんとお付き合いさしていただいています朝田 祥二です。」
「わぁ母さん初めてこの台詞肉声で聴いたわ♪」
(親子だな)
「っさ、中に入りなさい♪春は一緒に晩御飯作るわよ」
「はーい」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
86. カフェイン中毒__ 2014年4月14日 3:20:46 ID[rGxf4qc3]
「座りたまえ」
「……はい。」
「君が春と付き合ってる男か。」
「はい。朝田 祥二と言います。」
「祥二君か。結婚を前提に付き合ってるそうだね?」
「はい。娘さんを…春さんを僕にください!!」
(肉声来たーーーーー!!)
「ゴホンッ……娘はやらん!!」
「……。お願いします!!」
(娘はやらん……人生で言ってみたかった言葉ベスト4言っちゃったよwwww)
「絶対に幸せにします!!」
「信じられんな。」
「お父さ((「君にお父さんと呼ばれる筋合いはない!!」
「……すいません。」
(ついに来ました人生で言って見ているベスト1。君にお父さんと呼ばれる筋合いはない!!)
「お父さん。祥二で遊ばないで」
「あれ?バレた?」
「へ?」
「だって、台詞言う時キメ顔だし。」
「えへへ///祥二君ごめんねぇ?私の人生で言ってみたかった言葉ランキングに参加させて」
(何だそれは……。そして、やはり親子だ。)
「春を頼んだよ。」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
92. やゆよ 2014年4月23日 2:51:50 ID[rGxf4qc3]
「ささ、今日は赤飯だよ。」
「いいや青飯よ。」
「母さん…それは食べ物かい?しかも、父さんだけ青飯だし!!なにこれ怖い!!」
「ただの着色料じゃなーい♪」
「祥二」
「ん?」
「今日の晩御飯は私も作った」
「うん、偉いね。いただくよ」
「父さん」
「どうした母さん」
「今日の晩御飯は私も作ったのよ」
「うん、昨日も明日も母さんが作ると思うよ。」
「さ、食べて」
「祥二君遠慮せず食べなさい」
「お父さん……着色料青飯と僕の赤飯をすり替えないでください。」
「着色料だ。味には支障はない。…かも」
「かもじゃないですか!?」
「祥二君の格好いいとこ見てみたい!!それパーリラパリラ!」
「うわーズルいです!うわー」
「パーリラパリラ」
「パーリラパリラ」
「お母さんも…春も…そして、目が輝いてるし!?父さんが食べる流れがあのリズムでこちらの流れに!」
「ふふふ…うちの家訓は全力で人生を楽しめ……だよ。」
「凄い家の婿になったようだ…。」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
97. やゆよ 2014年4月23日 16:26:15 ID[rGxf4qc3]
「いやぁ食べた食べた」
「祥二」
「ん?どうした?」
「……。」
「……あ!春が作ったご飯美味しかったよ。」
「知ってます。当たり前ですよ」
「そこは素直に喜べ」
「祥二公園行きましょう」
「……うん、そうだな。」
「あら?どこ行くの?」
「あ、公園です」
「何しにだい?」
「……んー、思い出を作りに…ですかね?」
「行ってきます」
ガチャッ……バタンッ
「……良い人ねぇ。春は素っ気ないから近寄りがたくてあまり友達が出来なかったのにねぇ」
「そうだな。あの子が彼氏を連れてくるって言った時はどんな男かと思ったよ。」
「母さん」
「どうしたの?」
「やっぱりあの公園なのかな」
「どうでしょうねぇ♪」
「出会いは本当にどこにでもあるんだね」
「そうねぇ私と健ちゃんもあそこで出会ったもんね」
「健ちゃんか……懐かしいな。咲」
「健ちゃん//」
「咲//」
「健ちゃ//……ん?」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
98. やゆよ 2014年4月23日 16:45:51 ID[rGxf4qc3]
「いやぁこれで春は俺の嫁だ!!」
「今20時ですよ。声が大きいです」
「いいじゃないか。春は俺の嫁だぁああぁああぁぁ……あっ!!!!ゴフッ……ゲホッ」
「声が大きいです」
「みぞを殴らなくてもいいだろ……あ!」
「どうしました?」
「恥ずかしいの?」
「祥二がうるさかったからです」
「恥ずかしいんだ!?」
「うるさかったからですぅ!」
「照れてる?照れてるの?」
「……////」
「頬ピンクだ!可愛いな春///ツンデレか?」
「私と結婚出来るからって調子に乗らないでください!!」
「ずびばせんってしだ…ゴフッゲホッ」
「祥二が悪いんですよ」
「ゴホッ…もー怒るなよー」
「なら、逆上がりしてブランコで靴飛ばしして片足で飛ばした所まで行き滑り台で奇妙に滑って私の所まで来て土下座して『調子に乗ってすいません!』を全力でやってください。……全力で。」
「これが鬼嫁か。もう怒らせないと誓ったよ」
タッタッタッ…グルンッ…ギコギコッ…シューーンッ!タ…タ…タ…タ…タッタッタッズシャーーッ!
タッタッタッ!
「調子に乗ってすいません!」
s『僕らこうして公園で遊ぶ』
100. やゆよ 2014年4月23日 17:02:59 ID[rGxf4qc3]
「どうしたんですか?そんな汚れてだらけになって」
「うちの鬼嫁がかくかくしかじかで」
「鬼嫁?」
「鬼可愛い嫁って事だよ。ホラッ今流行りの激おことか激かわとかの上の鬼だよ鬼!」
「よく瞬時にそんな言い訳が言えますね」
「まぁまぁベンチに座ろうよ。動き過ぎて疲れちゃった」
「飲み物買って来ますよ」
「ん、ありがとう」
タッタッタッタッ……
「懐かしいな。初めて春と出会った時……どんな感じだったけ…俺がまだニートの時だから…えーーっと」
「ねぇおじさんはニートなの?」
「…どうだろうねぇ」
「自分は惨めだと思い公園のベンチで座って昼飯を食べながら少しでも惨めさを紛らわせようと鳩にエサを与えて優越感に浸る20歳後半の男性はニートの確率89.7%」
「全てがクリーンヒットしてるよ」
「声が虫の鳴き声みたいに小さいから確率が92.7%にUP」
「それを笑顔で言う君は本当に残酷だね」
「君は学校サボりかい?」
「そうだよ」
「よくもまぁあんな長文覚えてたな」
「私記憶力いいですから」
「……大好きだよ。よしっ帰ろうか」
「今の言う必要ありましたか?///」
s『僕らこうして公園で遊ぶ』
102. やゆよ 2014年4月24日 1:25:21 ID[rGxf4qc3]
「…公園に戻ろう。」
「どうしたんですか?」
「いいから」
「気になります」
「健ちゃ//…ん?」
(見つかったか!?……仕方ない)
「いやぁ公園楽しかったなぁ春」
「健…ちモゴッ「春ぅ?」ウインクッウインクッ
「「っ!?」」
(絶対に見られてたぁ……義父さんの威厳が1日で消えたぁぁああぁ!フォローされてるのが余計に辛いぃいぃ……)
(恥ずかしいわ……健ちゃんなんて…健ちゃんなんて言うんじゃなかった。)
「あ!お義母さん僕お風呂入りたなーー!沸いてますか?」
「わわ、わわわ、沸いてるでやす!!」
((や……やんす!!!))
「やんモゴッ「春。やめなさい。お願いだから。」
(またフォローされたぁ……。)
「そ、それじゃいただきますね」
「祥二。一番風呂は健ちゃんだよ」
「すいません。」(お義父さんすいません。)
「は……入ってくる。」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
108. やどかり 2014年5月1日 23:31:33 ID[rGxf4qc3]
「んじゃ、お二人さんお休みなさい♪」
(……春と一緒に。寝る!?待て…待て待て待て待て待てよ!?……これはアレか?まぁ確かに初体験は春と決めてるから…その…いいんだけどね?……お義母さんは何かニヤついてたし……そうだ!!春は!?)
「zzZZ」
(寝とるかーい!……まぁうん。春だもんね、うん。俺も寝よ。)
「祥二は変態なのに何もして来ないんですね」
「…春起きてたの!?」
「寝たフリです」
「いや……何もして来ないって言うか…やっぱり相手の許可?気持ち?テキナ?」
「変態さんはまだ童貞なんですか?」
「僕が初体験ってオブラートに包んだ意味!読者の心遣いを返してくれるかな?……まぁうん。」
「もしかして、初体験は私とヤるって決めてました?」
「それを言わせるのはどうかと。」
「そうですね」
「そうなんです」
「我慢してたんですね」
「凄く」
「もう私も高校生は卒業しました。大人の女性です」
「ギリギリだけどね。頑張ったね」
「やっぱり祥二と付き合って…好きで良かったです」
「改めて言われると…//」
「気持ちが悪いです」
「て、照れてもいいだろ」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
109. やどかり 2014年5月1日 23:41:30 ID[rGxf4qc3]
「祥二は消極的なんですね」
「やっぱり初体験は緊張するし…いきなりしたら嫌われる……とかも思っちゃうし」
「祥二…愛してますよ」
「知ってる」
「なら、もう言いません」
「知りませんでした」
「それはそれで嫌です」
「俺はわがままな嫁が出来たよ」
「それは大変ですね。祥二頑張ってください」
「頑張ります」
「って言うかヤらないんですか?」
「春ヤりたいの?」
「……祥二はデリカシーがないですね。だから、彼女が出来ないです」
「もう嫁がいるから彼女はいらないよ」
「春も我慢してたの?」
「祥二と私は似た者同士ですから」
「春はツンツンツンデレだな」
「ツンが多くないですか?」
「春はツンの方が多いからね」
「なら、デレを増やしましょうか?」
「少し見てみたいね」
「仕方ないですね。少しだけデレデレデレツンでいってあげます」
「……お互い初体験だね」
「言わなくていいですから」
~ここからは違反となりますので、後はご想像にお任せします~
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
110. やどかり 2014年5月2日 20:21:07 ID[rGxf4qc3]
「おはよう」
「お?春起きたか。んじゃ、会社行って来るよ。お義父さんお義母さんこれからよろしくお願いいたします。」
「祥二行ってらっしゃい」
「祥二さん頑張ってね♪」
「祥二くんこれからも娘をよろしくね」
「はい!!」
バタンッ
「いい男性を見つけたじゃないか」
「でも、女なんだよね」
「え!?祥二くん女性だったの!?」
「嘘」
「春は母さんに似てSだな」
「祥二はお父さんに似てMだよ」
「まぁ春を好きになったのならMだとは思っていたよ」
「祥二会社行ったし、暇だなぁ」
「そうだ。今日から祥二くんはうちに住んで貰うか。どうせ独り暮らしだしな」
「そうだね」
「お父さんナイスねぇ」
「それではさっそく」ピポパポ
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
111. やどかり 2014年5月2日 20:34:15 ID[rGxf4qc3]
「ふぅ……やっと家に帰れる」ガチャッ
「……」
(冷静になれ俺。家具がない。盗みか?家具ごと盗むとは……そんなにここの土地は治安悪かったか?新手か?え?)
「えぇー……どうしよう。」
~♪~♪
「……!?電話か。もしもし」
「ふはは……怪盗健ちゃんが全て頂いた!!」ブチッ
「ちょっ!?……怪盗健ちゃん…健ちゃん…健……ちゃん?お義父さん!?」
ダダダダッ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄
ピンポーンッ
「祥二くんハロハロー 」
「いやお義父さんハロハローじゃないですよ…どういうつもりですか。」
「祥二くん今日から君の帰る家は……ここだ!!」パーーンッ
「帰る家…。」
「そうだよ」
「う"……ぐっ」
「アレ?泣いてる?…い、嫌だった?ごめんね?」
「いや……驚いたけど、その…嬉し泣きです。」
「へ?」
「ただいまって…帰れる家が…グスンッ」
「おはようもおやすみもおかえりだってするさ。……君の帰れる家だよ。もう独り暮らしはさせないよ?」
「…はい!!」
「さっ!晩御飯は出来てるよ?春が一人で頑張ったんだ。」
「いただきます…!」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
113. やどかり 2014年5月2日 22:07:38 ID[rGxf4qc3]
「祥二くん?中原さん?って人から電話だよ。」
「あ、はい!もしもし?」
(春かな…?)
「祥二くん…落ち着いて聞いてくれ。」
「お義父さん……春に…春に何かあったんですか!?」バンッ
「春が…春が妊娠したぁああぁあぁあ!!」
「え……春が。」
「祥二くん…ご遺族に何かあったのかい?」
「部長…うぐっ…春が……」
「は、春さん?」
「嫁が…妊娠しましたぁあぁぁあああぁ!!」
「妊娠か…私も初めて嫁が妊娠した時、凄く喜んだものだ。祥二くん後は我々に任せなさい」
「部長…皆さん…ありがとうございます!!」ダダダッ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄
「春!」
「祥二は病院で静かに出来ないんですか?」
「つい…興奮して…すみません」
「まだ性別は分かりません」
「そうかそうか……ついに僕に子供か」
「会社はどうしたんですか?」
「部長と皆さんが行かせてくれたんだ」
「私は親の迎えの車がありますから、早く会社に戻ってください。」
「うん!僕頑張るよ!」
「晩御飯…何がいいですか?」
「分かってるだろ?」
「唐揚げですね」
「行ってきます!」
「はい」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
118. たー店長 2014年5月7日 23:18:22 ID[rGxf4qc3]
「たっだいまぁ!」
「祥二もう仕事終わったの?早いね」
「うん!!速攻で終わらせた!!」
「いい旦那さんね春♪お父さんには負けるけど/////」
「咲ぅうぅうう」
「健ちゃん……」
「娘にその名で呼ばれたくなかった……けど、もういいや!!!咲ぅうぅうう」
「もう春が見てるでしょ///」
「春。僕達もああいう夫婦になろう」
「ああいう夫婦に………嫌だ。」
「えぇーー…」
「機嫌直し。はいあーーん」
「唐揚げ!あーーん」
「あーー……ん」パクッ
「やっぱりそうなっちゃう」
「唐揚げ大好きですから」
「僕は?」
「好き」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
 ̄
「」カタカタカタカタッ…
「祥二さん今日…仕事早くないっすか?」
「今日奥さんが妊娠したらしくて早く帰りたいみたいだよ」
「いいお父さんになりそうですねぇ」
「」ターーンッ!!
「「」」ビクッ!
「終わったぁああ!!お疲れ様でぇえす!!」
「祥二くんは?」
「帰りましたよ?」
「そっかぁ…んじゃ、お二人さん。ロマンチックな夜をお届けしよう」バサッ
「「残業ですか」」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
119. たー店長 2014年5月11日 3:33:35 ID[rGxf4qc3]
「あのっ!!…ハァッ…中原 春の……ハァハァッ…旦那です」
「今手術中です。」
「立ち会え……ハァッ…ないですか?」
「すいません…」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄
「先生!!」
「立ち会って下さい」
「はい!!」
ウィーンッ…
「春!!!」
「祥二……?」
「可愛い女の子ですよ」
「うぉ…これが…僕と春の子…」
「えへへ…祥二?私頑張ったよ」
「うん……ゆっくり休みな。名前はもう決めてあるよ」
「いつ決めたの?」
「仕事…中にです、はい。」
「もう…私は入院する間一人ですけど大丈夫ですか?」
「うん!疲れただろ?もう寝な?」
「はい…」
「よしよし…」
「おやすみなさい……そう言えば名前は?」
「色々な人に綺麗な色を彩って欲しい」
「うん?」
「彩色……彩色(あやね)だよ。」
「うん…凄くいい名前」
「当たり前だ。よしよし…」
「……zZZZ」
「頑張ろう」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
120. たー店長 2014年5月11日 3:52:29 ID[rGxf4qc3]
「ただいま」
「祥二くん!お帰り!どうだった!?」
「祥二さん性別は?」
「お義父さんお義母さん…女の子です!!」
「あら女の子♪」
「おぉ…次は孫に結婚しようって言われるかなぁ///」
「良かったわぁ…無事に産まれて♪」
「まだ少し不安なので今日は着替えと一緒に泊まります」
「あら春の下着を持ち出す気なの?」
「……/////!?…お義母さんに任せます////」
「うふふ…用意しとくわね♪」
「一家の大黒柱になるんだから、頑張りなよ祥二くん」
「任せてください!!」
「そう言えば女の子の名前どうしたの?」
「彩色です」
「いい名前だね」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
122. たー店長 2014年5月18日 3:32:36 ID[rGxf4qc3]
「春が今日やっと退院かぁ」
「あら嬉しそうねぇ」
「そりゃ…///」
「いつ迎えに行くの?」
「えーっと…13時ぐらいですかねぇ」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄
「いいんですか?ご一緒しますよ?」
「大丈夫です。旦那をびっくりさせたいんで」
「……心配ですよ。」
「看護師さんありがとうございました」
「気を付けて帰るんですよ?本当に」
「はい」ビシッ
(敬礼ですか…)ビシッ
「もうタクシー来てるんで行きますね」
「退院おめでとうございます。では」
「お客様どこまで行きますか?」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
123. たー店長 2014年5月18日 3:43:06 ID[rGxf4qc3]
「そろそろ行きますね」
「祥二さん気を付けてね?」
「いってきます」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄
「お客様退院ですか?」
「そうです」
「旦那のお迎えは?」
「ドッキリです」
「あらら、旦那びっくりするでしょうねぇ」
「ふふふクラッカーもあります」
「ドッキリ成功するといいですねぇ」
パンッ
「おぉ!?何ですか!?」
「クラッカーです」
「もー危ないじゃないです……か!?」
プーーーップーーーーッ ガンッ!!!!!
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
124. たー店長 2014年5月18日 4:02:40 ID[rGxf4qc3]
「何だ?野次馬?」
「いってみようぜ」
「あの何かあったんですか?」
「タクシーとトラックの交通事故らしいっすよ。」
「どれどれ……?ん……おい。何で……」
「アレ?どうしたんですか?」
「何で……春?何でそこにいんだよぉおおぉ!?」
「ちょいあんた!」
「春!!大丈夫か!?おい!救急車は!?」
「まだ来てないです…。」
「脈…息は!?……春!!心臓マッサージ……確か」
「あんた…この人の知り合いか?」
「春の……こいつの夫です。」
「救急車が来るまで俺が心臓マッサージをする。あんたは人工呼吸だ。」
「1!! 2!! 3!!人工呼吸!!」
「春!!…………おい!!………生きろ!!頼む!!」
「……君達。もうやめなさい。彼女は助からない。」
「誰だおっさん」
「医者だ」
「ダメだ。やめない。」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
125. たー店長 2014年5月18日 4:13:55 ID[rGxf4qc3]
「あんた…もうやめよう」
「どけ。しないならどけ。」
「……ちょ」
「春!!ケーキ用意してんだよ!!お前甘いの好きだろ!!僕が全部食べていいのか!?」
「……」ガシッ
「もう……やめなさい。」
「離してくれ。僕は…う"っ……やめない!!」
「やめなさい!!!」
「……あんた医者だろ!?なぁ……頼む……頼む。助けてくれ!!!」
ピーポーピーポーピーポー
「どいてください。」
「…………」
「聴こえますか!?聴こえますか!?」
バタンッ……ピーポーピーポー
「同行しないんですか……?」
「……すいません。」フラッ……フラッ……
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
128. たー店長 2014年5月18日 4:45:52 ID[rGxf4qc3]
「……」(クラッカー…?)
コロコロ……トンッ
「すいませんー!ボール!」
「あ……はい」
「あの…?」
「…まだ何か?」
「大丈夫ですか?」
「え?」
「あなた…泣いてます。」
「……そうですか。僕…今泣いてるんですか……クッ……ウ"…」
「何があったか私には分かりませんし、聴きません。でも、笑ってください。それクラッカーですよね?」
「え…?あぁ、うん」
「クラッカーって人を楽しませる道具です。あなたが誰かを楽しめるか、誰かがあなたを楽しませようとしてるか。だから、笑ってください。」
「……」
「姉ちゃーん!」
「あ、ごめんね?それじゃそろそろ家に帰ろっか?」
「弟さん?」
「はい!大切な」
(大切な人か……)
「そっか…ありがとう。気を付けて帰りなよ」
「おじさんこれあげる!」
「え?…折り紙の鶴か。」
「うん!今日作ったんだ!悲しそうな顔してるから」
「ありがとな…。」
「バイバイー」
「さようなら」
「……春。」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
129. たー店長 2014年5月18日 4:58:15 ID[rGxf4qc3]
ガラガラッ!!!!
「春!!!」
「祥二さん……春が…。」
「祥二くんどこへ行ってたんだ!」
「……すいません。これ」
「クラッカー…?」
「どういう意味だ。」
「春は僕と入れ代わりに出てびっくりさせようとクラッカー三個持って家に帰ろうとしてたと思うんです」
「……?」
「でも、もう春は出来ません。だから、僕がやります。お義父さんお義母さん」
パンッ
パンッ
「春…退院おめでとう。彩色を産んでくれてありがとう」
パンッ
「祥二さん…」
「祥二くん。春と結婚してくれて…本当にありがとう」
「いえ僕が感謝したいです。春…大好きだよ。愛してる。ずっとこれからも大好きだ。"大好きだった"なんて悲しい事は言わない。ずっとずっと"大好きだ"。愛してる。」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
130. たー店長 2014年5月18日 5:07:19 ID[rGxf4qc3]
「祥二さん私達は春の事で色々と準備して来るわね」
「分かりました。」
ガラガラッ…バタンッ
「なぁ春…今日公園である姉弟に会ったよ。あの公園は色々な人に出会うね。」
「」
「このクラッカー…春は僕を楽しませようと色々と計画してくれてたんだなぁ。嬉しいよ。だから、これから彩色と笑顔で暮らすよ。」
「」
「それとこれ。鶴だよ?千羽鶴じゃないけど、この一羽は沢山の元気が詰まってると思うんだ」
「」
「彩色が退院するのはいつかなぁ…後で聴こうかな。楽しみだね?」
「」
「あの…」
「あ、すいません。もう出ます」
「すいません。」
「春……おやすみ」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
131. たー店長 2014年5月18日 5:13:44 ID[rGxf4qc3]
「よっ!彩色!」
「オンギャーーッ」
「可愛いなぁお前。ママそっくりで美人じゃなくて可愛いだなぁ。……ワガママでツンデレで優しい女の子になるんだよ。」
「ンーーッ…オンギャーーッ」
「いい返事だ」
~完~
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
134. ぎふしん【3p】 2014年5月18日 5:45:22 ID[X3C4VbMX]
終わってしまった…
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
136. 永遠成_芳@アゲハ【弟】 2014年5月18日 7:00:57 ID[QVGkaguA]
いい話だった。乙
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
137. ピース(天使) 2014年5月18日 8:15:27 ID[M4tpWpet]
マジ泣ける...
『僕らこうして公園で遊ぶ』
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79. カフェイン中毒者 2014年4月9日 15:46:54 ID[rGxf4qc3]
番外編
「緊張するなぁ」
「うちのお父さんは優しいです。」
「でも、やっぱり自分の娘をあげるから……それとこれとは別だと思うなぁ」
「今から駆け落ちいますか?」
「どこにだい?」
「思い出いっぱいの公園ですよ」
「ホームレスじゃないか」
「ホームレス夫婦。テレビに出れるんじゃないんですか?」
「そんな有名人にはなりたくないよ」
「着きましたここです」
「緊張するなぁ…ふぅ」
「大丈夫ですよ。頑張って中小企業で働いて頑張ったんですから」
「そうだね」
「まぁその頃私を放置してましたけどね」
「君は本当に寂しがり屋さんだね」
「只今絶賛開店中ですよ」
「もう一人にしないさ」
「ドラマみたいな台詞肉声で初めて肉声で聴きました」
「僕も初めてこの台詞を言って、その反応する女の子を見たよ」
ガチャッ
「ただいま」
「あら、お父さん来たわよ♪」
「お邪魔します。春さんとお付き合いさしていただいています朝田 祥二です。」
「わぁ母さん初めてこの台詞肉声で聴いたわ♪」
(親子だな)
「っさ、中に入りなさい♪春は一緒に晩御飯作るわよ」
「はーい」
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86. カフェイン中毒__ 2014年4月14日 3:20:46 ID[rGxf4qc3]
「座りたまえ」
「……はい。」
「君が春と付き合ってる男か。」
「はい。朝田 祥二と言います。」
「祥二君か。結婚を前提に付き合ってるそうだね?」
「はい。娘さんを…春さんを僕にください!!」
(肉声来たーーーーー!!)
「ゴホンッ……娘はやらん!!」
「……。お願いします!!」
(娘はやらん……人生で言ってみたかった言葉ベスト4言っちゃったよwwww)
「絶対に幸せにします!!」
「信じられんな。」
「お父さ((「君にお父さんと呼ばれる筋合いはない!!」
「……すいません。」
(ついに来ました人生で言って見ているベスト1。君にお父さんと呼ばれる筋合いはない!!)
「お父さん。祥二で遊ばないで」
「あれ?バレた?」
「へ?」
「だって、台詞言う時キメ顔だし。」
「えへへ///祥二君ごめんねぇ?私の人生で言ってみたかった言葉ランキングに参加させて」
(何だそれは……。そして、やはり親子だ。)
「春を頼んだよ。」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
92. やゆよ 2014年4月23日 2:51:50 ID[rGxf4qc3]
「ささ、今日は赤飯だよ。」
「いいや青飯よ。」
「母さん…それは食べ物かい?しかも、父さんだけ青飯だし!!なにこれ怖い!!」
「ただの着色料じゃなーい♪」
「祥二」
「ん?」
「今日の晩御飯は私も作った」
「うん、偉いね。いただくよ」
「父さん」
「どうした母さん」
「今日の晩御飯は私も作ったのよ」
「うん、昨日も明日も母さんが作ると思うよ。」
「さ、食べて」
「祥二君遠慮せず食べなさい」
「お父さん……着色料青飯と僕の赤飯をすり替えないでください。」
「着色料だ。味には支障はない。…かも」
「かもじゃないですか!?」
「祥二君の格好いいとこ見てみたい!!それパーリラパリラ!」
「うわーズルいです!うわー」
「パーリラパリラ」
「パーリラパリラ」
「お母さんも…春も…そして、目が輝いてるし!?父さんが食べる流れがあのリズムでこちらの流れに!」
「ふふふ…うちの家訓は全力で人生を楽しめ……だよ。」
「凄い家の婿になったようだ…。」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
97. やゆよ 2014年4月23日 16:26:15 ID[rGxf4qc3]
「いやぁ食べた食べた」
「祥二」
「ん?どうした?」
「……。」
「……あ!春が作ったご飯美味しかったよ。」
「知ってます。当たり前ですよ」
「そこは素直に喜べ」
「祥二公園行きましょう」
「……うん、そうだな。」
「あら?どこ行くの?」
「あ、公園です」
「何しにだい?」
「……んー、思い出を作りに…ですかね?」
「行ってきます」
ガチャッ……バタンッ
「……良い人ねぇ。春は素っ気ないから近寄りがたくてあまり友達が出来なかったのにねぇ」
「そうだな。あの子が彼氏を連れてくるって言った時はどんな男かと思ったよ。」
「母さん」
「どうしたの?」
「やっぱりあの公園なのかな」
「どうでしょうねぇ♪」
「出会いは本当にどこにでもあるんだね」
「そうねぇ私と健ちゃんもあそこで出会ったもんね」
「健ちゃんか……懐かしいな。咲」
「健ちゃん//」
「咲//」
「健ちゃ//……ん?」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
98. やゆよ 2014年4月23日 16:45:51 ID[rGxf4qc3]
「いやぁこれで春は俺の嫁だ!!」
「今20時ですよ。声が大きいです」
「いいじゃないか。春は俺の嫁だぁああぁああぁぁ……あっ!!!!ゴフッ……ゲホッ」
「声が大きいです」
「みぞを殴らなくてもいいだろ……あ!」
「どうしました?」
「恥ずかしいの?」
「祥二がうるさかったからです」
「恥ずかしいんだ!?」
「うるさかったからですぅ!」
「照れてる?照れてるの?」
「……////」
「頬ピンクだ!可愛いな春///ツンデレか?」
「私と結婚出来るからって調子に乗らないでください!!」
「ずびばせんってしだ…ゴフッゲホッ」
「祥二が悪いんですよ」
「ゴホッ…もー怒るなよー」
「なら、逆上がりしてブランコで靴飛ばしして片足で飛ばした所まで行き滑り台で奇妙に滑って私の所まで来て土下座して『調子に乗ってすいません!』を全力でやってください。……全力で。」
「これが鬼嫁か。もう怒らせないと誓ったよ」
タッタッタッ…グルンッ…ギコギコッ…シューーンッ!タ…タ…タ…タ…タッタッタッズシャーーッ!
タッタッタッ!
「調子に乗ってすいません!」
s『僕らこうして公園で遊ぶ』
100. やゆよ 2014年4月23日 17:02:59 ID[rGxf4qc3]
「どうしたんですか?そんな汚れてだらけになって」
「うちの鬼嫁がかくかくしかじかで」
「鬼嫁?」
「鬼可愛い嫁って事だよ。ホラッ今流行りの激おことか激かわとかの上の鬼だよ鬼!」
「よく瞬時にそんな言い訳が言えますね」
「まぁまぁベンチに座ろうよ。動き過ぎて疲れちゃった」
「飲み物買って来ますよ」
「ん、ありがとう」
タッタッタッタッ……
「懐かしいな。初めて春と出会った時……どんな感じだったけ…俺がまだニートの時だから…えーーっと」
「ねぇおじさんはニートなの?」
「…どうだろうねぇ」
「自分は惨めだと思い公園のベンチで座って昼飯を食べながら少しでも惨めさを紛らわせようと鳩にエサを与えて優越感に浸る20歳後半の男性はニートの確率89.7%」
「全てがクリーンヒットしてるよ」
「声が虫の鳴き声みたいに小さいから確率が92.7%にUP」
「それを笑顔で言う君は本当に残酷だね」
「君は学校サボりかい?」
「そうだよ」
「よくもまぁあんな長文覚えてたな」
「私記憶力いいですから」
「……大好きだよ。よしっ帰ろうか」
「今の言う必要ありましたか?///」
s『僕らこうして公園で遊ぶ』
102. やゆよ 2014年4月24日 1:25:21 ID[rGxf4qc3]
「…公園に戻ろう。」
「どうしたんですか?」
「いいから」
「気になります」
「健ちゃ//…ん?」
(見つかったか!?……仕方ない)
「いやぁ公園楽しかったなぁ春」
「健…ちモゴッ「春ぅ?」ウインクッウインクッ
「「っ!?」」
(絶対に見られてたぁ……義父さんの威厳が1日で消えたぁぁああぁ!フォローされてるのが余計に辛いぃいぃ……)
(恥ずかしいわ……健ちゃんなんて…健ちゃんなんて言うんじゃなかった。)
「あ!お義母さん僕お風呂入りたなーー!沸いてますか?」
「わわ、わわわ、沸いてるでやす!!」
((や……やんす!!!))
「やんモゴッ「春。やめなさい。お願いだから。」
(またフォローされたぁ……。)
「そ、それじゃいただきますね」
「祥二。一番風呂は健ちゃんだよ」
「すいません。」(お義父さんすいません。)
「は……入ってくる。」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
108. やどかり 2014年5月1日 23:31:33 ID[rGxf4qc3]
「んじゃ、お二人さんお休みなさい♪」
(……春と一緒に。寝る!?待て…待て待て待て待て待てよ!?……これはアレか?まぁ確かに初体験は春と決めてるから…その…いいんだけどね?……お義母さんは何かニヤついてたし……そうだ!!春は!?)
「zzZZ」
(寝とるかーい!……まぁうん。春だもんね、うん。俺も寝よ。)
「祥二は変態なのに何もして来ないんですね」
「…春起きてたの!?」
「寝たフリです」
「いや……何もして来ないって言うか…やっぱり相手の許可?気持ち?テキナ?」
「変態さんはまだ童貞なんですか?」
「僕が初体験ってオブラートに包んだ意味!読者の心遣いを返してくれるかな?……まぁうん。」
「もしかして、初体験は私とヤるって決めてました?」
「それを言わせるのはどうかと。」
「そうですね」
「そうなんです」
「我慢してたんですね」
「凄く」
「もう私も高校生は卒業しました。大人の女性です」
「ギリギリだけどね。頑張ったね」
「やっぱり祥二と付き合って…好きで良かったです」
「改めて言われると…//」
「気持ちが悪いです」
「て、照れてもいいだろ」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
109. やどかり 2014年5月1日 23:41:30 ID[rGxf4qc3]
「祥二は消極的なんですね」
「やっぱり初体験は緊張するし…いきなりしたら嫌われる……とかも思っちゃうし」
「祥二…愛してますよ」
「知ってる」
「なら、もう言いません」
「知りませんでした」
「それはそれで嫌です」
「俺はわがままな嫁が出来たよ」
「それは大変ですね。祥二頑張ってください」
「頑張ります」
「って言うかヤらないんですか?」
「春ヤりたいの?」
「……祥二はデリカシーがないですね。だから、彼女が出来ないです」
「もう嫁がいるから彼女はいらないよ」
「春も我慢してたの?」
「祥二と私は似た者同士ですから」
「春はツンツンツンデレだな」
「ツンが多くないですか?」
「春はツンの方が多いからね」
「なら、デレを増やしましょうか?」
「少し見てみたいね」
「仕方ないですね。少しだけデレデレデレツンでいってあげます」
「……お互い初体験だね」
「言わなくていいですから」
~ここからは違反となりますので、後はご想像にお任せします~
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
110. やどかり 2014年5月2日 20:21:07 ID[rGxf4qc3]
「おはよう」
「お?春起きたか。んじゃ、会社行って来るよ。お義父さんお義母さんこれからよろしくお願いいたします。」
「祥二行ってらっしゃい」
「祥二さん頑張ってね♪」
「祥二くんこれからも娘をよろしくね」
「はい!!」
バタンッ
「いい男性を見つけたじゃないか」
「でも、女なんだよね」
「え!?祥二くん女性だったの!?」
「嘘」
「春は母さんに似てSだな」
「祥二はお父さんに似てMだよ」
「まぁ春を好きになったのならMだとは思っていたよ」
「祥二会社行ったし、暇だなぁ」
「そうだ。今日から祥二くんはうちに住んで貰うか。どうせ独り暮らしだしな」
「そうだね」
「お父さんナイスねぇ」
「それではさっそく」ピポパポ
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
111. やどかり 2014年5月2日 20:34:15 ID[rGxf4qc3]
「ふぅ……やっと家に帰れる」ガチャッ
「……」
(冷静になれ俺。家具がない。盗みか?家具ごと盗むとは……そんなにここの土地は治安悪かったか?新手か?え?)
「えぇー……どうしよう。」
~♪~♪
「……!?電話か。もしもし」
「ふはは……怪盗健ちゃんが全て頂いた!!」ブチッ
「ちょっ!?……怪盗健ちゃん…健ちゃん…健……ちゃん?お義父さん!?」
ダダダダッ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄
ピンポーンッ
「祥二くんハロハロー 」
「いやお義父さんハロハローじゃないですよ…どういうつもりですか。」
「祥二くん今日から君の帰る家は……ここだ!!」パーーンッ
「帰る家…。」
「そうだよ」
「う"……ぐっ」
「アレ?泣いてる?…い、嫌だった?ごめんね?」
「いや……驚いたけど、その…嬉し泣きです。」
「へ?」
「ただいまって…帰れる家が…グスンッ」
「おはようもおやすみもおかえりだってするさ。……君の帰れる家だよ。もう独り暮らしはさせないよ?」
「…はい!!」
「さっ!晩御飯は出来てるよ?春が一人で頑張ったんだ。」
「いただきます…!」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
113. やどかり 2014年5月2日 22:07:38 ID[rGxf4qc3]
「祥二くん?中原さん?って人から電話だよ。」
「あ、はい!もしもし?」
(春かな…?)
「祥二くん…落ち着いて聞いてくれ。」
「お義父さん……春に…春に何かあったんですか!?」バンッ
「春が…春が妊娠したぁああぁあぁあ!!」
「え……春が。」
「祥二くん…ご遺族に何かあったのかい?」
「部長…うぐっ…春が……」
「は、春さん?」
「嫁が…妊娠しましたぁあぁぁあああぁ!!」
「妊娠か…私も初めて嫁が妊娠した時、凄く喜んだものだ。祥二くん後は我々に任せなさい」
「部長…皆さん…ありがとうございます!!」ダダダッ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄
「春!」
「祥二は病院で静かに出来ないんですか?」
「つい…興奮して…すみません」
「まだ性別は分かりません」
「そうかそうか……ついに僕に子供か」
「会社はどうしたんですか?」
「部長と皆さんが行かせてくれたんだ」
「私は親の迎えの車がありますから、早く会社に戻ってください。」
「うん!僕頑張るよ!」
「晩御飯…何がいいですか?」
「分かってるだろ?」
「唐揚げですね」
「行ってきます!」
「はい」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
118. たー店長 2014年5月7日 23:18:22 ID[rGxf4qc3]
「たっだいまぁ!」
「祥二もう仕事終わったの?早いね」
「うん!!速攻で終わらせた!!」
「いい旦那さんね春♪お父さんには負けるけど/////」
「咲ぅうぅうう」
「健ちゃん……」
「娘にその名で呼ばれたくなかった……けど、もういいや!!!咲ぅうぅうう」
「もう春が見てるでしょ///」
「春。僕達もああいう夫婦になろう」
「ああいう夫婦に………嫌だ。」
「えぇーー…」
「機嫌直し。はいあーーん」
「唐揚げ!あーーん」
「あーー……ん」パクッ
「やっぱりそうなっちゃう」
「唐揚げ大好きですから」
「僕は?」
「好き」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
 ̄
「」カタカタカタカタッ…
「祥二さん今日…仕事早くないっすか?」
「今日奥さんが妊娠したらしくて早く帰りたいみたいだよ」
「いいお父さんになりそうですねぇ」
「」ターーンッ!!
「「」」ビクッ!
「終わったぁああ!!お疲れ様でぇえす!!」
「祥二くんは?」
「帰りましたよ?」
「そっかぁ…んじゃ、お二人さん。ロマンチックな夜をお届けしよう」バサッ
「「残業ですか」」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
119. たー店長 2014年5月11日 3:33:35 ID[rGxf4qc3]
「あのっ!!…ハァッ…中原 春の……ハァハァッ…旦那です」
「今手術中です。」
「立ち会え……ハァッ…ないですか?」
「すいません…」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄
「先生!!」
「立ち会って下さい」
「はい!!」
ウィーンッ…
「春!!!」
「祥二……?」
「可愛い女の子ですよ」
「うぉ…これが…僕と春の子…」
「えへへ…祥二?私頑張ったよ」
「うん……ゆっくり休みな。名前はもう決めてあるよ」
「いつ決めたの?」
「仕事…中にです、はい。」
「もう…私は入院する間一人ですけど大丈夫ですか?」
「うん!疲れただろ?もう寝な?」
「はい…」
「よしよし…」
「おやすみなさい……そう言えば名前は?」
「色々な人に綺麗な色を彩って欲しい」
「うん?」
「彩色……彩色(あやね)だよ。」
「うん…凄くいい名前」
「当たり前だ。よしよし…」
「……zZZZ」
「頑張ろう」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
120. たー店長 2014年5月11日 3:52:29 ID[rGxf4qc3]
「ただいま」
「祥二くん!お帰り!どうだった!?」
「祥二さん性別は?」
「お義父さんお義母さん…女の子です!!」
「あら女の子♪」
「おぉ…次は孫に結婚しようって言われるかなぁ///」
「良かったわぁ…無事に産まれて♪」
「まだ少し不安なので今日は着替えと一緒に泊まります」
「あら春の下着を持ち出す気なの?」
「……/////!?…お義母さんに任せます////」
「うふふ…用意しとくわね♪」
「一家の大黒柱になるんだから、頑張りなよ祥二くん」
「任せてください!!」
「そう言えば女の子の名前どうしたの?」
「彩色です」
「いい名前だね」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
122. たー店長 2014年5月18日 3:32:36 ID[rGxf4qc3]
「春が今日やっと退院かぁ」
「あら嬉しそうねぇ」
「そりゃ…///」
「いつ迎えに行くの?」
「えーっと…13時ぐらいですかねぇ」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄
「いいんですか?ご一緒しますよ?」
「大丈夫です。旦那をびっくりさせたいんで」
「……心配ですよ。」
「看護師さんありがとうございました」
「気を付けて帰るんですよ?本当に」
「はい」ビシッ
(敬礼ですか…)ビシッ
「もうタクシー来てるんで行きますね」
「退院おめでとうございます。では」
「お客様どこまで行きますか?」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
123. たー店長 2014年5月18日 3:43:06 ID[rGxf4qc3]
「そろそろ行きますね」
「祥二さん気を付けてね?」
「いってきます」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄
「お客様退院ですか?」
「そうです」
「旦那のお迎えは?」
「ドッキリです」
「あらら、旦那びっくりするでしょうねぇ」
「ふふふクラッカーもあります」
「ドッキリ成功するといいですねぇ」
パンッ
「おぉ!?何ですか!?」
「クラッカーです」
「もー危ないじゃないです……か!?」
プーーーップーーーーッ ガンッ!!!!!
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
124. たー店長 2014年5月18日 4:02:40 ID[rGxf4qc3]
「何だ?野次馬?」
「いってみようぜ」
「あの何かあったんですか?」
「タクシーとトラックの交通事故らしいっすよ。」
「どれどれ……?ん……おい。何で……」
「アレ?どうしたんですか?」
「何で……春?何でそこにいんだよぉおおぉ!?」
「ちょいあんた!」
「春!!大丈夫か!?おい!救急車は!?」
「まだ来てないです…。」
「脈…息は!?……春!!心臓マッサージ……確か」
「あんた…この人の知り合いか?」
「春の……こいつの夫です。」
「救急車が来るまで俺が心臓マッサージをする。あんたは人工呼吸だ。」
「1!! 2!! 3!!人工呼吸!!」
「春!!…………おい!!………生きろ!!頼む!!」
「……君達。もうやめなさい。彼女は助からない。」
「誰だおっさん」
「医者だ」
「ダメだ。やめない。」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
125. たー店長 2014年5月18日 4:13:55 ID[rGxf4qc3]
「あんた…もうやめよう」
「どけ。しないならどけ。」
「……ちょ」
「春!!ケーキ用意してんだよ!!お前甘いの好きだろ!!僕が全部食べていいのか!?」
「……」ガシッ
「もう……やめなさい。」
「離してくれ。僕は…う"っ……やめない!!」
「やめなさい!!!」
「……あんた医者だろ!?なぁ……頼む……頼む。助けてくれ!!!」
ピーポーピーポーピーポー
「どいてください。」
「…………」
「聴こえますか!?聴こえますか!?」
バタンッ……ピーポーピーポー
「同行しないんですか……?」
「……すいません。」フラッ……フラッ……
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
128. たー店長 2014年5月18日 4:45:52 ID[rGxf4qc3]
「……」(クラッカー…?)
コロコロ……トンッ
「すいませんー!ボール!」
「あ……はい」
「あの…?」
「…まだ何か?」
「大丈夫ですか?」
「え?」
「あなた…泣いてます。」
「……そうですか。僕…今泣いてるんですか……クッ……ウ"…」
「何があったか私には分かりませんし、聴きません。でも、笑ってください。それクラッカーですよね?」
「え…?あぁ、うん」
「クラッカーって人を楽しませる道具です。あなたが誰かを楽しめるか、誰かがあなたを楽しませようとしてるか。だから、笑ってください。」
「……」
「姉ちゃーん!」
「あ、ごめんね?それじゃそろそろ家に帰ろっか?」
「弟さん?」
「はい!大切な」
(大切な人か……)
「そっか…ありがとう。気を付けて帰りなよ」
「おじさんこれあげる!」
「え?…折り紙の鶴か。」
「うん!今日作ったんだ!悲しそうな顔してるから」
「ありがとな…。」
「バイバイー」
「さようなら」
「……春。」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
129. たー店長 2014年5月18日 4:58:15 ID[rGxf4qc3]
ガラガラッ!!!!
「春!!!」
「祥二さん……春が…。」
「祥二くんどこへ行ってたんだ!」
「……すいません。これ」
「クラッカー…?」
「どういう意味だ。」
「春は僕と入れ代わりに出てびっくりさせようとクラッカー三個持って家に帰ろうとしてたと思うんです」
「……?」
「でも、もう春は出来ません。だから、僕がやります。お義父さんお義母さん」
パンッ
パンッ
「春…退院おめでとう。彩色を産んでくれてありがとう」
パンッ
「祥二さん…」
「祥二くん。春と結婚してくれて…本当にありがとう」
「いえ僕が感謝したいです。春…大好きだよ。愛してる。ずっとこれからも大好きだ。"大好きだった"なんて悲しい事は言わない。ずっとずっと"大好きだ"。愛してる。」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
130. たー店長 2014年5月18日 5:07:19 ID[rGxf4qc3]
「祥二さん私達は春の事で色々と準備して来るわね」
「分かりました。」
ガラガラッ…バタンッ
「なぁ春…今日公園である姉弟に会ったよ。あの公園は色々な人に出会うね。」
「」
「このクラッカー…春は僕を楽しませようと色々と計画してくれてたんだなぁ。嬉しいよ。だから、これから彩色と笑顔で暮らすよ。」
「」
「それとこれ。鶴だよ?千羽鶴じゃないけど、この一羽は沢山の元気が詰まってると思うんだ」
「」
「彩色が退院するのはいつかなぁ…後で聴こうかな。楽しみだね?」
「」
「あの…」
「あ、すいません。もう出ます」
「すいません。」
「春……おやすみ」
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
131. たー店長 2014年5月18日 5:13:44 ID[rGxf4qc3]
「よっ!彩色!」
「オンギャーーッ」
「可愛いなぁお前。ママそっくりで美人じゃなくて可愛いだなぁ。……ワガママでツンデレで優しい女の子になるんだよ。」
「ンーーッ…オンギャーーッ」
「いい返事だ」
~完~
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
134. ぎふしん【3p】 2014年5月18日 5:45:22 ID[X3C4VbMX]
終わってしまった…
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
136. 永遠成_芳@アゲハ【弟】 2014年5月18日 7:00:57 ID[QVGkaguA]
いい話だった。乙
ss『僕らこうして公園で遊ぶ』
137. ピース(天使) 2014年5月18日 8:15:27 ID[M4tpWpet]
マジ泣ける...